~Imagination~ 
想像力からすべては始まります。人は自分の想像し得る以上のことは出来ません。創れません。まずは想像することから始まります。想像力を中心に置き、人、ビジネス、マーケティング、ITについて考えます。

個店商売 世代間の確執 中小企業診断士の仕事

現在支援している個店の話である。
中小企業診断士には守秘義務があるので個店が特定できないよう記述する。

その個店は現在2代目夫婦の夫が社長となっており、創業の先代が会長という家族経営の会社である。
先代夫婦も健在で2代で店の運営を行っている。
先代は創業者であるし、これまで店を大きくしてきた自負があり自分たちのやりかたに自身があり他人(息子夫婦:現社長)の意見をあまり聞かない。

一方、社長夫妻は先代には敬意を払いながら現在では昔のやり方とは違うと感じており先代のやり方に疑問を感じている。
一例を挙げると先代の奥さんはなじみのお客様に店の商品を無料であげてしまう。これに対して現社長夫妻はよく思っていない。
それぞれの主張は異なる。

先代の奥さんはこれまで店を切り盛りし、商売を支えてきた自負があり自分のやり方を間違っているとは思っていない。なじみのお客様に店の商品をあげることもサービスの一環と思っており、そうやってお客様達をつないでることによって商売がうまくいっていると思っている。
社長夫妻はなじみの客に無料で商品を提供するやり方をよく思っていない。商品の値段どうこうをいっているのではなく、他のお客様を気にしている。
新規のお客様にしてみれば差別されているように感じるのではないかと思っているのである。
また、なじみ客にばかりサービスしているのを新規のお客様に見られては新しいお客様が定着しないと憂慮しているのである。

この問題を解決することは難しい。
お互いが話を始めると感情的になってしまい、本来議論すべきところから外れてしまう。
家族経営ならではの難しさでもある。

ビジネスに関して正論を吐くことは簡単である。
でも、このような問題に対して解決策を提示することも経営コンサルタント(中小企業診断士)の仕事だと感じる。

この手の話は雑談の中でふっと出てくることが多い。
時間を決めて機械的にコンサルをこなしていると気付かない。
何回も通って、色々と話をし、こちらを信用してもらった上で初めて話される内容なのである。

実はこういう話の中に問題bの本質が隠されている。
この手の話を引き出し、解決する(または解決する糸口を教える)ことが本当の経営コンサルタントの仕事ではないだろうか。
中小企業診断士の懐の深さが試されるところである。

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